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自分勝手な解釈

人を好きになるには、まず自分のことが好きでなければならない。

なぜなら、自分が嫌いなまま人を好きになると、自分の意思を相手に預けることになり、相手から拒否された時、自分自身の拒否、つまり、アイディンティティの消失につながるからだ。端的に言うと、死にたくなる。

自分が彼女を好きになったのは、そういう状態であった。

彼女の「物体」としてのすべてが好きだった。彼女のうんこすら食べたいと思った。そして、今でもそう思っている。

しかし、彼女と関わったあと、必ずと言っていいほど、自己嫌悪になった。彼女のことを考えるとき、常に不安になった。なぜなら、自分のアイディンティティを彼女へ投影していたので、彼女に否定されることは、自死に繋がることだった。彼女と関わることが、大きなストレスであり、少しでも否定的な態度をとられたら、とても落ち込むことになった。相手に合わせることで、自分がなくなっていくのを感じていた。

自分がなくなっていくこと、自分が自分でなくなっていくことに対して、心が拒否反応を示していた。

彼女は、見た目はとても魅力的だった。

しかし、彼女の立ち振舞が、嫌いだった。

彼女は、他者から好かれる、魅了する目的で、いろいろな行動をとっていて、自分はそれが嫌いだった。

自分は、物体としての、表面的な彼女は、今でも好きなのだけれど、内面的な彼女が嫌いだ。

自分は、そう感じている自分を信頼している。

物体としての彼女は好きだが、精神としての彼女は嫌いで、一緒にいたら自分が嫌いになる。

自分は、自分のことを信頼していたいので、彼女とはできるだけ遠くにいるようにする、そんな自分の選択が正しいと、自分が認める。

そして、自分を拒否した、彼女のそのような生存戦略を認める。